インプラント治療の流れと期間|当院が使用するストローマンインプラント

インプラントは、失った歯の部分の顎の骨に人工の歯根を埋め、その上に人工の歯を取り付ける治療です。健康保険は適用されず、自由診療となります。当院で使用しているインプラントと、治療にかかる期間・治療後に必要なことをご説明します。
この記事の要点
- 自由診療で全額自己負担。費用は1本 450,000円(税込)で、検査料・診断料を含みます
- 当院はスイスのストローマン社のインプラントを使用しています
- 骨と結合するまで治癒期間が必要。全体でおおむね4〜8か月程度が目安です
- 持病がある方も全身状態をモニタリングしながら手術を行えます(医管の届出)
- 治療後は定期的なメンテナンスが必要。インプラント周囲炎に注意します
インプラントとはどのような治療か
インプラントは、歯を失った部分の顎の骨に人工の歯根(フィクスチャー)を埋め込み、骨と結合させたうえで人工の歯を取り付ける治療です。装置は3つの部分でできています。
| 部分 | 役割 |
|---|---|
| フィクスチャー(人工歯根) | 顎の骨に埋め込む部分。チタンなどの金属でできています |
| アバットメント(連結部) | 人工歯根と人工の歯をつなぐ部分 |
| 上部構造(人工の歯) | お口の中に見える部分。噛む機能と見た目を回復します |
ブリッジ・入れ歯との違い
| 方法 | 周囲の歯への影響 | 保険適用 |
|---|---|---|
| インプラント | 両隣の歯を削らずに済みます | 適用されません(自由診療) |
| ブリッジ | 両隣の歯を削って支えにします | 素材により適用されます |
| 部分入れ歯 | 残っている歯に留め具をかけます | 素材により適用されます |
どの方法が適しているかは、失った歯の本数と場所、顎の骨の状態、残っている歯の状態、全身の状態によって変わります。インプラントがどなたにも最適な方法というわけではありません。診察のうえ、それぞれの利点と注意点をご説明します。
当院が使用するストローマンインプラント
当院はストローマン社(スイス)のインプラントを使用しています。
インプラントは製品によって形状・接続部の規格が異なります。どのメーカーの製品を使ったかは、治療を受けた後に意味を持ちます。
- 長期の使用実績と研究の蓄積がある — 大学・研究機関との共同研究をもとに開発されてきた製品です
- 国内でも医療機器として承認を受けています
- 取り扱う歯科医院が国内にも多くあります — 転居された場合や、将来ほかの医院で対応が必要になった場合に、規格が分かることは助けになります
- 部品の供給が続いています — 上部構造の作り直しや、ねじの緩みへの対応が必要になったときに部品を入手できます
治療の流れと期間の目安
| 段階 | 内容 | 期間の目安 |
|---|---|---|
| 1. 診査・診断 | お口の状態の確認、レントゲン・CTによる骨の量と形の確認、全身状態と服用中のお薬の確認、治療計画のご説明 | 1〜2回の通院 |
| 2. 前処置 | むし歯・歯周病がある場合は先に治療します。骨が足りない場合は骨を補う処置を検討します | 状態により異なります |
| 3. 一次手術 | 顎の骨に人工歯根を埋め込みます | 1回 |
| 4. 治癒期間 | 人工歯根と骨が結合するのを待ちます | 下顎でおおむね2〜3か月、上顎でおおむね3〜6か月 |
| 5. 二次手術・型取り | 連結部を取り付け、人工の歯の型を取ります | 2〜3回の通院 |
| 6. 装着 | 人工の歯を取り付け、噛み合わせを調整します | 1〜2回の通院 |
| 7. メンテナンス | 装着後も定期的に確認します | 3〜6か月ごと |
全体ではおおむね4〜8か月程度が目安です。骨を補う処置が必要な場合や、ほかの治療を先に行う場合はさらに期間がかかります。
※ 記載の期間・回数・費用は目安です。お口の状態や全身の状態により異なり、実際の治療方針は診察のうえ判断いたします。
持病がある方の手術について
インプラントは外科手術を伴うため、全身の状態の確認が治療の前提になります。
当院は歯科治療総合医療管理料(医管)を関東信越厚生局に届け出ており、治療中に血圧・脈拍・血中酸素飽和度などをモニタリングしながら処置を進められる設備を備えています。詳しくは 持病がある方の歯科治療|「医管」とは をご覧ください。
とくにお知らせいただきたいこと
- 高血圧・糖尿病・心疾患・脳血管疾患などの持病
- 血液をサラサラにするお薬(抗血栓薬)を服用中かどうか
- 骨粗鬆症のお薬(骨吸収抑制薬)を服用・注射中かどうか
- 喫煙の習慣
状態によっては、インプラント以外の方法をご提案する場合や、病院歯科・口腔外科をご案内する場合があります。
治療後のメンテナンスとインプラント周囲炎
インプラントは入れて終わりの治療ではありません。もっとも注意が必要なのがインプラント周囲炎です。
これは、インプラントの周囲の歯ぐきに炎症が起こり、進行すると支えている骨が失われる状態です。歯周病と似ていますが、インプラントには天然の歯にある歯根膜がないため、進行に気づきにくいという特徴があります。痛みが出にくく、揺れを感じたときには骨の吸収が進んでいることがあります。
ご自宅でのお手入れ
- 毎日のブラッシング。人工の歯と歯ぐきの境目に汚れが残りやすくなります
- 歯間ブラシ・フロスの併用。形に合ったサイズを診療室でご案内します
定期的な確認
- 3〜6か月ごとの受診が目安です
- 歯ぐきの状態、ねじの緩み、噛み合わせの変化、レントゲンでの骨の状態を確認します
- 喫煙・歯ぎしり・くいしばりは経過に影響するため、必要に応じて対応をご相談します
定期検診の考え方は 定期検診はどのくらいの頻度で行くべきか でも解説しています。
保険適用と費用について
インプラント治療に健康保険は適用されません。診査・診断から手術、人工の歯の製作まで、費用は全額自己負担となります。
| 項目 | 費用(税込) |
|---|---|
| インプラント 1本 | 450,000円 |
| 費用に含まれるもの | 検査料・診断料を含みます |
| 保険適用 | 適用されません(自由診療) |
失った歯の本数によって、必要な本数と総額は変わります。また、むし歯・歯周病の治療を先に行う場合や、骨を補う処置が必要な場合は、その費用を別にご案内します。治療を始める前に、内容と費用の総額を書面でご説明したうえで進めます。取り扱いの一覧は 診療メニュー をご覧ください。
リスク・副作用
インプラント治療のリスク・副作用
- 外科手術を伴うため、術後に腫れ・痛み・内出血が生じることがあります
- 顎の骨と結合しない場合があり、追加の処置や再埋入が必要になることがあります
- 下顎では神経に近い部位で、しびれが生じることがあります。上顎では上顎洞に関わる処置が必要になることがあります
- 清掃が不十分だとインプラント周囲炎が起こり、支えている骨が失われて脱落することがあります
- 骨の量・厚みが足りない場合、骨を補う処置が必要になるか、適応とならないことがあります
- 喫煙、コントロールされていない糖尿病、骨吸収抑制薬の使用などは、治りや適応の判断に影響します
- 治療後も定期的なメンテナンスが必要です。中断すると長期の経過に影響します
- 健康保険が適用されず、費用は全額自己負担となります
- 治療経過には個人差があり、実際の治療方針は診察のうえ判断いたします
よくあるご質問
- インプラント治療に健康保険は使えますか?
- 健康保険は適用されず、自由診療となります。診査・診断から手術、人工の歯の製作まで費用は全額自己負担です。当院の費用は1本450,000円(税込)で、検査料・診断料を含みます。必要な本数やお口の状態によって総額は変わりますので、治療を始める前に書面でご説明します。医療費控除の対象となる場合がありますので、領収書を保管してください。
- インプラント治療はどのくらいの期間がかかりますか?
- 人工歯根と骨が結合するまでの治癒期間が必要で、下顎でおおむね2〜3か月、上顎でおおむね3〜6か月が目安です。診査から人工の歯の装着まで全体でおおむね4〜8か月程度が目安ですが、骨を補う処置が必要な場合はさらにかかります。期間には個人差があります。
- 持病があってもインプラント治療は受けられますか?
- 全身の状態によります。当院は歯科治療総合医療管理料(医管)を届け出ており、治療中に全身状態をモニタリングしながら処置を行える設備を備えています。持病や服用中のお薬によっては、ほかの治療方法をご提案する場合があります。お薬手帳をご持参のうえ、ご相談ください。
出典
※ 本記事の掲載内容は一般的な情報です。症状や適応には個人差があり、実際の治療方針は診察のうえ判断いたします。費用は2026-09-01時点の税込金額です。
※ 点検日(2026-09-01)は、監修者が記事内容を点検した最新の日付です。内容に実質的な変更があった場合は最終更新日を更新します。
インプラントが適しているかどうかは、顎の骨の状態と全身の状態を確認したうえでご説明します。ほかの方法とあわせてご相談ください。
- 所在地
- 新潟県新潟市東区若葉町1丁目20番41号
- 電話番号
- 025-256-8241
- アクセス
- 新潟県新潟市東区若葉町1丁目20番41号/医院前に駐車場をご用意しています
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- 水曜・日曜・祝日※平日が祝日で休診となる場合は水曜日に診療


